イメージ 1

愛車名鑑その3です。

今回は、ホンダFT500です。このあたりからマニアックバイク路線にどっぷり浸かったのですが、
このバイクを所有するきっかけは、先のCB750FCを乗っていた時近所の人がこのバイクを
乗っていたのですが、その人からオーラが出ていて「カッコイイ大人のバイク」という印象が
強烈に残っていたのです。

そして数年後既に2台のバイクを所有してたのですが、ある中古車バイク屋に立ち寄ったところ
このFT500に出会いました。

昔、心に引っかかっていたバイクだけに、298000円という価格に引かれて衝動買いしてしまい
ました。

外装は、タンクなどピカピカで、ヘッドライトは、オリジナルの角から丸に変更されてましたが
それ以外はほぼノーマルでした。キャストホイールはゴールド塗装され全体にいいバランスだったの
です。しかし、ホンダ車には珍しく慢性のオイル漏れの持病を抱えていました。(これが後に命取りに
なるのでした。)

しかしビックシングルでありながらセル一発で始動する電装系は、完璧で後のGBが電装系トラブルが
多いと聞いたのに対しこのバイクは安定して安心しました。

またこのバイクで私はビックシングルの魅力に取り付かれたと思います。ホンダの単気筒は、どちらか
というとドコドコというより、シングルであることを忘れるほど滑らかでありながら、ドッカーンという
強烈なトルクで始動するのが特徴で、マルチエンジンに無い魅力がありました。

それと、このバイクを購入した時は大阪から東京に転勤した直後で東京に友達がいない状態でしたが
この絶版バイクを手に入れたきっかけに当時ミスターバイクBGで告知された「絶版車ミーティング」
の集会に参加でき、多くの友人が出来ました。(今もお付き合いさせております)また雑誌のイベント
にも呼ばれたり、「俺のバイク」投稿に採用されたりと媒体に露出する快感を覚えたバイクでもありま
した。

このバイクは、もともとフラットトラッカーという大昔流行った、フラットダートレースをイメージして
作られたバイクですが今のFTR250みたいに、これでレースするやつはおらんやろ。と思うほど
普通のバイクです。でも、ちょっとしたダートならオンロードバイクより融通が利くのは確かでした。

そんな訳でキャンプツーリングなどは、ことのほか便利だし、昔ながらの二本サスは振り分けバックが
付けられ易いなど、このバイクでキャンプ+ツーリングという新しい楽しみ方が広がったのです。

そんな新しいバイクの楽しみ方を拡げてくれたFT500でしたが、あるキャンプツーリング先で
オイル漏れに気づかず走行。焼き付きで長野の地でお亡くなりになりました。

しかし、この精神は引き継がれその後のSLR650購入に至るのでした。<オシマイ>